『二度と「好き」とは言えない人を、まだ好きだった。』
あいだ様の小説『嘘とピグメント』の装丁デザインを担当させていただきました。
物語のテーマでもある「嘘」を「裏切り」と見立て、キリストを裏切ったユダが着ていた服が黄色だったことから「黄色=裏切り」を暗喩する色として、背景色には黄色を用いました。
カバー下は、物語の主人公が相貌失認であることから、「顔を見ても誰の顔かわからない状態=靄がかかった状態」を「灰色の世界」と見立て、グレー背景に黒の一色刷りを選択。
印刷時は、黄色の鮮やかさを活かすため、RGB画像の広い色領域の表現を可能にする広演色プロセスインキ「Kaleido」を使用しています。
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